打撲 宇都宮 針ヶ谷
こんにちは!
今回は打撲について説明していきます。
打撲は『打ち身』とも呼ばれ、日常生活、スポーツ中ともに最も発生しやすい急性外傷の一つです。人と物、あるいは人と人が互いに衝突した際に起こる傷害で、皮膚の下の血管や筋肉などの軟部組織が損傷する事で発症します。 発症すると炎症に伴う患部と患部周囲に痛みや腫れ、熱感を起こし、損傷の程度や部位により、皮下出血に伴う青あざやたんこぶ、関節周囲で起きると痛みによる関節可動域の低下といった症状が特徴として現れます。
身近な傷害の為軽視されがちですが、中には衝突の際に受けた衝撃で骨折を一緒に起こしてしまっているケースや、筋肉が広い範囲で表面だけではなく深部まで損傷してしまっているケース、受傷後のケア不足により痛みや関節可動域の制限がいつまでも残ってしまう後遺障害を伴うケース等、程度や症状が多岐に渡ります。
二次的な症状として、受傷の際に受けた衝撃により患部以外の筋肉が皮膚や筋肉が緊張してしまい倦怠感やハリ、コリ感が時間の経過と共に現れ、結果症状が全身に及ぶケースもある為、軽視できる傷害ではありません。
一昔前の民間療法では「打撲は直後から温めると治りが早い」等と言われていましたが、現代においては医学的な根拠は何一つありません。現実には打撲直後に温めるという行為は炎症をかえって強め、痛みを始めとする症状の増悪を招く為、絶対に避けるべきです。
打撲の初期治療としては「RICE処置」が基本となります。 RICE処置には炎症を抑え、炎症による痛みを軽減する効果がある為、症状の改善にはまず必須となります。 加えて、受傷してから長期間に渡りRICE処置のみを行っていくと患部の拘縮や患部と周囲の組織の間で癒着を起こしてしまう為、状態を把握しながら温熱療法や運動療法等を病期(サイクル)に合わせ行っていく事が重要です。
当院では検査、評価に基づき病期を把握する事で痛みを早期に改善し、かつ後遺障害を残さない治療を行っていきます。
打撲でお悩みの方はお気軽にご連絡ください。