下腿疲労骨折 宇都宮 雀宮 針ヶ谷
こんにちは。
今回は下腿疲労骨折について詳しく説明していきます。
まず疲労骨折とは通常の骨折とは異なり、徐々に進行していきます。 ランニングやジャンプ着地時、地面から受ける衝撃などを下肢や骨盤の筋肉、シューズで吸収できないと衝撃は外力としてそのまま伝わります。繰り返される外力によって骨に微小な亀裂が生じ、その亀裂が徐々に拡大していき、最終的に完全な骨折に至ります。それが脛骨や腓骨といった下腿の骨に生じたものが下腿疲労骨折です。
主な症状としては運動中の痛みです。初期の段階では運動の終盤から痛みを訴えるようになります。ただ日常生活ではあまり痛みを感じないことが多いため注意していく必要があります。明らかな外傷がなく気づかないうちに負傷していたり、運動を休止すると痛みが取れてしまうのも下腿疲労骨折の特徴です。しかし悪化していくと安静時にも痛みを生じるようになります。また亀裂が拡大していき完全骨折になってしまうと歩行困難になるほどの痛みを生じることもあります。
下腿疲労骨折はランニング動作やジャンプ動作を繰り返し多く行うアスリートが発症しやすい傾向にあります。その中でも練習量に対して身体のケアが間に合わず、ランニング動作やジャンプ動作時に地面から受ける衝撃を吸収するために働く骨盤周囲から下肢の筋肉の柔軟性が低下し硬くなり上手く機能しなくなっている方や自分の足のアーチ(足底アーチ)に合わないインソールを使用している方、アスファルト等の硬い地面を走る際、薄い硬めのアウトソールのシューズを使用している方に多く発症します。
ランニング・ジャンプ動作時に地面から受ける衝撃を筋肉やシューズで上手く吸収できない状態で動作を繰り返し行ってしまうことが発症の原因となります。 また 下腿疲労骨折を予防し痛みなく練習、競技に打ち込んでいくためには練習後(運動後)の身体のケアを適切に行っていく事、自分の足、練習環境に合わせたシューズ選びを行っていくことが大切です。