突き指 宇都宮 雀宮 針ヶ谷
こんにちは。
今回は突き指について詳しく説明していきます。
突き指とは飛んできたボールを取ろうとした際に指にボールが当たる、壁や物を突いてしまった際などボールを使用した運動時や日常生活で送るうえで身近に起きる手の指の障害の一つです。多くの場合は指の痛みや腫れ、またそれらの症状に伴い指の曲げ伸ばしがしにくくなるといった症状が現れます。
一言に突き指といってもその程度は指の関節を支える靭帯に小さな傷がついてしまうものから骨折を伴うものまで多種多様です。
中でも特に注意が必要なものは指を動かすための腱が完全に切れてしまうもの(腱断裂)、腱と骨の付着部で骨が剥がれ落ちるように折れてしまう骨折を伴うもの(裂離骨折)です。どちらも「マレットフィンガー」と呼ばれる状態で、痛めてしまった指の第一関節が曲がった状態から指の力を使って伸ばすことが困難な状態になります。
骨折を伴う場合は指の第一関節と爪の間に腫れがあり、じっとしていても疼くような痛みがあり、痛みを我慢しながらであればある程度指を伸ばすことができるといった特徴があります。セルフチェックとしては自力で伸ばせるところまで指を伸ばし、伸ばし切ったところで指先を軽く叩く方法があります。このセルフチェックをした際に響くような痛みがある場合は骨折の疑いがあります。
腱が完全に切れてしまっている腱断裂の状態では痛みや腫れはそこまで強くは出ませんが自力では指を伸ばすことができないといった特徴があります。
突き指を起こしてしまった際に応急処置として重要となるものは「アイシング」です。アイシングは患部の炎症に伴う腫れや痛みを抑えるといった効果が期待できます。
次に重要となるものが「テーピング」です。テーピングは患部を圧迫、固定することで関節の動きに制限をかけ安定させることで筋肉や靭帯を保護し負担を軽減する効果が期待できます。
突き指は身近に起こる障害のため軽視されがちですが放置してしまうと重症化し日常生活に支障をきたしてしまう場合もありますので早期から適切な治療をしていくことが重要です。