腸脛靭帯炎 宇都宮 針ヶ谷 雀宮
こんにちは!
今回は腸脛靭帯炎について詳しく説明して行きます。
腸脛靭帯とは名前こそ靭帯ですが膝関節や足関節を安定させる靭帯組織とは異なり、お尻の筋肉から派生した筋膜・腱膜様組織です。
2足歩行する動物のみに存在し中でもヒトでは特に強固になっています。
立ったままの姿勢保持、片足立ち、歩行時や走行時に骨盤・膝関節,股関節の安定に作用します。また運動時にはバネのように作用することで周囲の筋肉にかかる負担を軽減させるなど重要な役割を担っています。
腸脛靭帯炎は別名ランナー膝と呼ばれています。起こしやすいスポーツとして中・長距離走やジョギングが圧倒的に多く全体の約過半数を占めます。次いでサイクリング、スキー、サッカーと続き全体を通して見るとラン動作、膝の曲げ伸ばしを多く行うアスリートに発症しやすい傾向にあります。症状としては膝の曲げ伸ばしを伴う運動後に膝の外側に痛みを生じます。
初期では運動後に痛みが生じ、少し安静にしていれば治る程度の症状ですが放置してしまうと難知性となりやすく重症化すると10分から15分程度の運動でも痛みで動けなくなったり、膝の曲げ伸ばしや階段の降りが痛みのため困難となります。
初期のうちから適切な治療を行なっていくことが大切です.