胸郭出口症候群 宇都宮 針ヶ谷 雀宮
こんにちは!
今回は「胸郭出口症候群」について詳しく説明して行きます。
胸郭出口症候群とは,頸から胸の前側を通り腕,指先までつながる神経や血管がその通り道にある硬くなった筋肉に圧迫され手の痺れや痛み,だるさや冷えといった症状を引き起こす障害です。
神経,血管を圧迫する筋肉や部位により「斜角筋症候群」「小胸筋症候群」「肋鎖症候群」に分類されます。
斜角筋症候群ではデスクワークや家事などで下を向いていることが多い方,スマホやタブレットを使うことが多い方,片方の手に偏って重い荷物やカバンを持つことが多い方に発症しやすい傾向にあります。この障害では斜角筋が痛みや痺れの原因となります。
小胸筋症候群ではつり革に掴まる,重い荷物を持ち上げてキープするなど腕を上げた状態でいると症状が現れます。この障害では小胸筋が痛みや痺れの原因となります。
肋鎖症候群では猫背,なで肩の方に発症しやすい傾向にあります。重いリュックサックを背負う,腕を腰に回し胸を張る姿勢をとった際に症状が現れます。
この障害では鎖骨下筋が痛みや痺れの原因となります。
放置してしまうと慢性化し,重症化してしまうと筋肉の萎縮や麻痺といった症状を引き起こすようになります。
いつか治るだろうと軽視せず初期の段階から適切な治療を行っていくことが重要です。