陸上の障害 〜宇都宮 雀宮 針ヶ谷〜
こんにちは。今回は「陸上競技のスポーツ障害」について説明していきます。
陸上競技はその種目によって走る・跳ぶ・投げるといった動作を「繰り返し」かつ「同じ動きで」行うスポーツのため、多く使われる部位に負担がかかりやすくなる競技でもあります。
繰り返し負担がかかり、なおかつ適切なケアができていないと疲労やダメージが蓄積していまい、使い過ぎによる「オーバーユース」という状態になり、スポーツ障害が発生します。
オーバーユースは練習やトレーニング量に対して疲労の回復が追いついていない場合に起こる他、フォームが悪い・またはバラついている場合やそもそも筋力が足りておらず、身体能力に対して練習の負荷が高すぎる場合にも起こりやすくなります。フォームが悪い場合、本来かかるはずのない負担が関節や骨に加わるためケガや痛みの原因となります。
具体的には、走る種目だと「膝が内に入っている」や「つま先が外を向き過ぎている」場合や、投擲種目だと「肘の位置が低い・または高い」「腕が開きすぎる」といった事が挙げられます。
こういったフォームの場合は関節に非常に大きな力が加わってしまいケガにつながる他、パフォーマンスも低下します。
以上のことから、使い過ぎによるケガを防ぐためには
・フォームを改善し身体にかかる負担を減らす
・ストレッチなど適切なケアを行う
・トレーニングを行い種目ごとに必要な筋力などを獲得する
といった事が重要になります。
フォームの改善は練習だけではなかなか上手くできません。フォームの崩れは動きに対する筋力が不足している事や筋のアンバランスによって起こりやすくなります。またケアが不十分なことにより筋力発揮が低下したり、痛みが現れたりする場合にもフォームは崩れやすくなります。その結果疲労が蓄積してしまいケガが発生してしまいます。
フォームが崩れている原因が筋力不足かケア不足かをしっかり見極め、適切なケアやトレーニングを行うことでフォームを改善しケガを防ぐ事ができます。
練習後にいつも同じところが痛くなるというのはオーバーユースのサインでもあります。
痛みがあるときは無理をせず、早期に原因を突き止め必要な対応をすることで怪我の予防だけではなくパフォーマンスアップにも繋がります!