狭窄症 〜宇都宮 雀宮 針ヶ谷〜
こんにちは。
今回は狭窄症について説明して行きます。
狭窄症とは、背骨にある神経の通り道がなんらかの原因で狭くなってしまい、腰や足に痺れや痛みといった症状が現れる疾患です。その他にも足にうまく力が入らない、感覚が鈍くなるといった症状も現れます。
神経の通り道が狭くなってしまう原因はいくつか存在します。
一つ目は椎間板によるものです。
椎間板は背骨と背骨の間にある水分量を多く含んだクッションのようなもので、身体にかかる衝撃を緩和する役割があります。この椎間板は加齢により水分量が少なくなり、薄く潰れたようになってしまいます。そのため骨と骨の間が狭くなってしまい、神経の通り道も狭くなるため、神経が圧迫されて症状が現れます。
二つ目は骨棘によるものです。骨棘とは背骨の変形によるもので、本来の背骨の形とは関係無いところでトゲのようなものが発生することです。このトゲは、先ほどの椎間板が薄くなることによって起こります。椎間板が薄くなるとクッションとしての役割や背骨の動きを安定化させる働きが弱くなります。背骨の異常な動きを抑えるために背骨にトゲを作り、動きを安定させようとします。
この骨棘はできても無症状なことが多いですが、神経の通り道にできてしまうことで通り道を狭め、神経症状を引き起こします。
三つ目はカルシウムの沈着によるものです。骨の成分であるカルシウムが神経の通り道に異常に溜まってしまうと沈着が起こります。この沈着は硬い物質によるもののため神経の通り道に沈着が起こると神経を圧迫してしまいます。
狭窄症の特徴として、強い神経症状のため長い時間歩くことや立っていることが出来なくなります。そして身体が痛みから避けようとするため前かがみの姿勢を取ろうとします。前かがみになると狭窄症の場合症状が軽減するという特徴があります。
これは狭まった神経の通り道が背骨を丸めることで広がり、神経の圧迫が軽減されるためです。
当院ではこの原理を利用し、狭窄症の治療をして行きます。
特殊なベッドを用いて患者様に負担がかからないように身体を丸める運動をすることで神経の通り道を広げ症状を軽減して行きます。
また、硬くなった筋肉や歪んでしまった骨盤や背骨の矯正も行って行きます。併せて行うことで腰への負担を減らし、神経症状の軽減に繋がります。
狭窄症は自然治癒が難しいため放置しても症状が軽減せず、むしろ悪化してしまうことが多いです。そのため狭窄症の特徴が表れた際は早めに検査を受け、適切な治療を開始することが大切です!